日々のらせんα

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5/10 社会科見学その1

 短期でケーキ工場のバイトに行ってみました。コンビにやスーパーでカップに入って売ってるような、ロールケーキやプリンを作ってるところです。ケーキを作ると言っても、ベルトコンベアーにどんどん流れてくる商品にふたをしたり、テープでとめたり、プリンをひたすら並べたり、新人の仕事はそんなもので、他の人たちが順々に生クリームを絞ったり、ココアをかけたり、フルーツをのせたり、というのを1000、2000時には6000という数をこなす、すごい速さの流れ作業です。
 まったく食べ物を作るという作業からかけ離れているような仕事だけれども、食べ物がどうやってできてどこへ行くのか興味がある私は、どこまで出荷されてるのか?と10年以上働いているというパートのおばさんに聞いてみた。が知らないと言われる。
 始まって1時間も経たないうちにレアチーズのデザートを一個落とし、1時間くらい経ったところでテープカッターの刃で指を切った(傷があると申告しないといけなくて、違う色のマスクをさせられ、治るまで毎回検査しないといけない。そして有傷者としてホワイトボードに名前が書かれる。ちょーやな感じ)。私、社会でやっていけるのか?と一瞬不安になる。
 ちょうどその日の朝、ニュースになってたバングラディシュの縫製工場が崩れて300人が亡くなった事件のことなど思う。奴隷のように閉じ込められて、不法に長時間働かされてて火災が起きて亡くなった事件も聞いたことある。ここだって、アルコール消毒しないと開かないゲートの中に閉じ込められて、地震でもあったらひとたまりもないわ。私たちが日ごろ安く手に出来る衣料とか、そうやって作られてるってことだよね。ぞぞっ。知らないってことは怖いよ。

 最後の日、今までで一番、ケーキ作りっぽい仕事。レアチーズケーキの生クリームが絞られた上に、粉々になったビスケットをのせてしきつめる、というもの。そんなにペースも速くなく楽しくできた。その後が、レアチーズタルトのケースをテープでとめる作業だったんだけど、これが超忙しくて間に合わなくて、なのに社員の人がもっとベルトコンベアーの速度を上げてきて心の中で「おにー!」と叫んだよ。だんだんコツをつかんであわてず出来るようになったけど、私の前のフタをするおばさんがもたもたしてて、たまにちゃんとフタがされてないと「ちょっとおばさん!!!(ぶちっていうマーク)」って気持ちに5回くらいなった。そう、こういうせかせかした仕事ってこういう気持ちになるんだよ。パートの人たち、いい人もいたけど結構みんな言い方がきつかったりで怖かった。真っ白い白衣で出てるのは目だけで、人格も何もない感じ・・・でもパートさんたちの仲はいい感じだった。でもこういう仕事、ずっとはできないなー。でもお金のため(っていうか家族のためとか)にしょうがなく働いてるのかな。日本では、お金をもらうことが仕事って感じよね。お金が捻出されないと仕事じゃないみたいな。お金を稼いでないと遊んでる、はみ出し者、みたいな。そんなことは絶対にないと思う。でもここで働いてる人たちはそれなりに楽しそうだから、こういう所が好きな人もいるのだろう。適材適所、ということで。
 最後に、まだ聞いてなかった「ケーキはどこまで出荷されてるんですか?」を社員の人に聞いたら、よく知らないとのこと(知ってる限りでは仙台、青森まで行ってる)。驚くべき流れ作業!恐ろしき大(なのかな?)企業!!いいも悪いも考える暇なくこうやって社会に垂れ流されてく、最初から最後までを知らないで成り立つ仕事、そんな働き方で成り立つ仕事、そんなシステムで世界のほとんどが回ってるであろうことに一抹の恐ろしさを覚える。
 2週間で6日間働いて、あと3回で終わる、あと2回来れば、と指折り数えていたけれど、最後、従業員に安く販売してる商品が入っている冷蔵庫の中をじぃーーっと見入ってしまった。すごーーくきれいなデザート。抹茶ムースの上に、どら焼きの皮や白玉や桜の形に抜かれたピンク色のゼリーみたいのがのっかってたり、スポンジケーキを薄くスライスしたものの間に生クリームとマンゴーが入ってるもの、高級お菓子屋さんの商品も作っていて、商品にはならないものをそこで安く売ってるんだけど、この機会を逃したらこんな安くは食べられないんだよな~~、今日が最後だな~~、でも体に悪いものも入ってるよな~~、と葛藤してしばらく立ち尽くしてしまった。そして、また来てもいいかな、と思っちゃった。でも誘惑はがんばって振り切った。だって夜の10時だもん。
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